初盆を迎えた8月中旬。発災後、二度目の越喜来入りをしました。催し物のお手伝いや取材を兼ねての三陸入り。今回から数回の記事に分けて、各催し物や私感を紹介して行きます。


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今回は8月14日に越喜来中学校で開催された「okirai summer2011」と銘打った、ステージパフォーマンス中心のイベントについてです。

okirai summerはどちらかと言うと若者向けのイベント。
地元出身アーティストをはじめ、若者達に絶大な人気を誇るアーティストが賛同。
ライブ、ダンスとステージは華やかさに包まれました。


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【北里大学水産学部卒業生のシンガーソングライター星野裕矢君が歌を披露】

会場ではお盆休みに帰省していた若者と、地元に残っていた若者達の再会の喜びがそこかしこで見られ、さながら大きな同窓会のようでもありました。これからの三陸を背負う彼らにとって、これとない活力となったと私は感じました。

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会場内を動くうち、数名の卒業生やアパートの大家さん、学食のおばちゃんたちと会うことができ、色々とお話を伺うことができました。旧三陸町内は全ての避難所が解散となり、現在は仮設住宅、もしくは学生アパートにて生活をされています。ただ、三陸町内にまとめて買い物できるスーパーはなく、大船渡まで走らなければならない状態です。

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【学食のおばちゃん「りっちゃん」の娘さん】

また、このイベントの中で北里大学水産学部体育会卒業生有志による、「大漁踊り」が復活しました。

この日の為に書き上げた口上を以下に記します。

水産放浪歌口上
心たけくも海神なれど
男とうまれて情けはあれど
大漁心に 波乗りてゆく
三陸、故郷に、錦を飾る

波のただよう南氷洋は
男多恨の身のかけどころ
胸に秘めたる大願なれど
三陸、故郷に、錦を飾る
三陸、故郷に、錦を飾る

若者達中心の客層ではありましたが、大漁踊りを知るご年配の方達は食い入るように見つめ、当時を懐かしんでいらっしゃるように見えました。
私が宿泊させてもらっていた漁師さん宅のおばあちゃんに映像を見せると、やはり懐かしさとともに「ありがとう」と言っていました。
そのおばあちゃんの家は大学からの太鼓の音が聞こえる距離にあります。
その日の朝、大学から太鼓の音が聞こえ「そう言えば、毎年秋になると、音が聞こえていたなあ」と懐かしんでいらっしゃいました。
私は体育会ではありませんでしたが、同期の体育会の仲間とは今でも交流があります。
少ない人数での大漁踊りではありましたが、合流できなかった多くの仲間たちの思いもしっかりと伝わるものだったと思います。
私の方にご年配の方々から沢山の「ありがとう」を預かっています事を、体育会の卒業生の皆様に対し、ここにお伝えいたします。

ステージの他には多くの露天が並び、テントの多くは大学からの貸出で、さながら漁火祭のようにも私の目には映りました。

このイベントを企画した多くの若者たち、そして彼らを支えた地元の方、なんだかこちらが元気を頂く、本当に素敵なイベントでした。
私には手作り感のある、暖かさでは日本一のイベントです。


<取材協力:okirai summer実行委員会/写真提供:ogPJT2011>